メル・ボックナー(Mel Bochner 1940年 - )アメリカ合衆国・ピッツバーグ出身の芸術家/批評家。同国のコンセプチュアル・アートを代表する芸術家の一人でもある。1962年に、カーネギーメロン大学を卒業。その後、シカゴのノースウェスタン大学にて哲学を学ぶ。1966年には、ビジュアル・アーツ・スクール・ギャラリーにて初の展覧会を開催。この展覧会では、「必ずしも美術と目されることを意図しない、下書きとその他の紙の上の視覚的なもの」というコンセプチュアル作品を展示。(ゼロックスのコピー機を用いた)1970年代に入り、本格的に絵画作品を製作。「Language (言語)」は、最初期の作品方取り上げられているテーマの一つであり、絵画という技法で展開した。また、言語領域に関しても図形・直線、記号などを用いて様々な作品を制作してる。2012年、イギリス・ロンドンのホワイトチャペルギャラリーにて「If the colour Changes 」展を開催。現在は、ニューヨークを拠点に活動を行う。

本書は、メル・ボックナーが最初に制作した「Measurements Room」の50周年記念し刊行されました。
1960年代と1970年代の最も重要コンセプチュアルアーティストの一人であるボックナーは、彼の活動の中で、様々な抽象的なシステムを実践してきました。
ここでは、「計測」(世界の秩序づける数値的手段)が、建築とそれに対する鑑賞者の関係の相互作用について焦点を当てています。
シンプルでありながら、細心の注意を要する手段を美学として表現することで覆すこの作品は、空間の寸法に関する従来の理解、ひいては、世界における自分の位置付けに挑戦しています。書籍では、最初の「Measurements Room」の準備画、私的なボックナーのメモ、アーカイブ写真を掲載し、この極めて重要なシリーズを超えたボクナーの思考とプロセスを明らかにしています。また、Elayne Varianによるインタビューや、Die Art Foundationのキュレーター、Alexis Lowryによるエッセイが重要な背景の補足として収録されています。

出版社：　　Die Art Foundation
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数： 128ページ
サイズ：　　25.4 x 25.8 cm
状態：　　　新品
その他： カラー図版60点、白黒図版60点
刊行物：　　2020年
ISBN：　　 9780944521908