サイ・トゥオンブリー【Photographs 1951-2007 (PB版)】

サイ・トゥオンブリー(Cy Twonbly 1928年 - 2011年)アメリカ合衆国・バージニア州出身の芸術家。同国を代表する画家・彫刻家でもある。ニューヨークのアートスクールにてドイツ表現主義の絵画を中心に学ぶ。また、ブラック・マウンテンカレッジの夏と秋の講座に参加し、ロバート・マザウェルに師事。1951年には、ニューヨークのSamuel M.Kootzにて初個展を開催。1950年代よりプリミティブで実験的な絵画作品を制作し、その後黒いキャンバスに白の自由な線描を特徴とした絵画を展開。1960年代からは色彩が使用されるようになり、素手で絵具を塗り付けた絵画を制作。その後も、ギリシャ神話「Leda and the Swan」(レダと白鳥)をテーマとした作品、「Blackboard Paintings」、「Grey Paintings」など多くのシリーズを描く。そして、絵画だけでなく、非常に個性的な彫刻作品や、ポラロイドで撮影された写真作品も数多く制作。また、2010年にはルーブル美術館の天井画を手がけるなど、亡くなるまで意欲的に作品を制作し続けた。1957年に初めてローマを訪れ、1967年より定住。

サイ・トゥオンブリーは、学生時代より写真に関心を持っていましたが、近年になってようやく独自の芸術的概念と美学的な感動に変貌させました。
彼の写真作品は、魅惑的で謎めいた個人的な詩の記録です。レキシントンとガエータにあるアトリエ、彼自身の彫刻作品や取集した彫刻品の細部、風景のモチーフ、果物や花などが繊細に神秘的に切り取られています。
マットな色彩でマット紙にドライプリントでプリントされた写真は、ベルベットなほとんど粒状の色を吹き込み、世紀末の写真のピクトリアリズの伝統を漠然と思い起こさせます。シンプルな手段で美学的な資格を生み出すミニマリスト的な方法は、とても現代的です。
この書籍では、約50年の間に撮影された息をのむ美しさに満ちた写真をまとめています。

出版社:  Schirmer/Mosel
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語/ドイツ語
ページ数: 264ページ
サイズ:  32 × 24 cm
状態:   新品
その他:  カラー図版182点
刊行年:  2009年
ISBN:   9783829603690

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