ピーター・ズントー/ペーター・ツムトーア(Peter Zumthor 1943年 - )スイス・バーゼル出身の建築家。その作品は、妥協のないミニマリストと称賛されている。木製家具を営む家庭に生まれ、1958年に大工見習いとして就業し、1963年にKustgewerschuledにて学ぶ。1966年には、アメリカ合衆国・ニューヨークの留学し工業デザインと建築を学ぶ。1968年スイス・グラウビュンデン州の記念碑保存局の建築家となる。歴史的な修復プロジェクトを請け負うこの業務により、建築と様々な素朴な建築材料の品質について理解を深めた。以後、モダニズム建築と材料の知識を組みわせたミニマルな作品を設計する。ミニマルの中に空間と素材の感触や感覚の質を追求した美しい建造物は、世界中の人々を魅了する。2008年に高松宮殿下記念世界文化賞、2009年にプリツカー賞を受賞。

本書は、間違いなく世界で最も重要な建築家の一人であるピーター・ズントーの、1985年から2013年までの作品を紹介した、包括的なモノグラフ５巻セットです。2024年に再版となりました。

コンセプトの厳格さ、デザインの簡潔さ、場所と文脈を構築する鋭敏さ、そして意識的で注意深い材料の厳選によって世界中で称賛されています。代表的な作品、オーストリア・ブレゲンツのKunsthaus Bregenz、スイス・ヴァルスのTherme Vals、ドイツ・ケルンのKolumba Art Museum、2011年のイギリス・ロンドンのサーペンタインギャラリーのパビリオンなど、純粋な美しさの漂う空間はズントー建築の素晴らしさを物語っています。そして、あまり知られていない住宅やドイツ・メッヒャーニッヒのフィールドチャペルなども、評論家から評価を得ています。また、いくつかの著作で論じられる哲学的なアプローチと建築思想は、建築を学ぶ人々に感銘を与えています。書籍には、約40点の建物とプロジェクトが紹介されています。。856ページ750点以上の図版で、写真、スケッチ、図面、水彩画が掲載され、ズントー自身がこのモノグラフのために特別に執筆した文章も収録され、世界的に知られている建物から設計から先、実現には至らなかった建物まで、幅広く記録されています。

注意：ズントー氏は、刊行に際しスリップケースは不要としていましたが、5冊組みの書籍を輸送するにあたり、版元判断にて独自のグレーのスリップケースに入れました。素朴な最低限の保護としてのケースとなり、ますことご了承ください。

出版社：　　Scheidegger und Spiess
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　856ページ
サイズ：　　30 x 24 cm
状態：　　　新刊
その他：　　カラー図版367点、白黒図版395点
刊行年：　　2024年
ISBN：　　 9783039422487