イボンヌ・レイナー(Yvonne Rainer, 1934年 - )カリフォルニアとニューヨークを拠点に、ダンサー・振付家・映像作家としてポストモダン・ダンスシーンを牽引してきたアーティストです。
サンフランシスコに生まれ、保険会社でタイピストとして働く生活の中、画家のAl Heldに出会い、ニューヨークに移ります。ニューヨークでは1957年頃からEdith StephenやMartha Grahamのダンスクラス参加した後、マース・カニンガムの元で8年に渡り学んでいます。1960年頃からジョン・ケージの理論を取り入れた作品など、実験的な振り付けのダンス作品を発表。プロットや物語に従うのではなく、身体を様々な動きを生み出す源として扱った彼女のダンスは、コンテンポラリーダンスの主要な要素として多くのアーティトに影響を与えました。
70年代からは長編映画の製作に力を注ぎ、90年代まで多くの実験的映画を発表しています。2000年にはダンスと振り付けの活動を再開し、政治、歴史、ジャーナリズムなど幅広い視点を取り込んだ作品を手がけています。
本書は、2012年2月4日から4月9日にオーストリア・ブレゲンツのKunsthaus Bregenzと同年4月28日から7月29日にドイツ・ケルンのMuseum Ludwigを巡回した展覧会を機に刊行されました。これまで、この偉大なダンサーイボンヌ・レイナーのキャリアにふさわしいヨーロッパでの展覧会はありませんでした。”The Mind is a Nuscle”(1968)などの基本的なニューヨークでのバレエ作品に始まり、彼女うの振付家、ダンサー、映画製作者としての制作の全範囲をカバーし、これまでに見たことのない舞台作品や、ノート、驚異的な数のダンススコア、脚本、ポスターなどが掲載されています。日常のジェスチャーから様々なボディーランゲージを生み出し、1976年から1996年にかけてのダンス映画のモンタージュ作品、さらに2000年代に振付家として復帰した際の作品も紹介されています。レイナーの全貌をご覧いただける一冊。
出版社: Water Konig
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 296ページ
サイズ: 26.5 x 21 cm
状態: 新品
刊行年: 2012年
ISBN: 9783863351373