マリー・ロランサン(Marie Laurencin 1883年 - 1956年)フランス・パリ出身の芸術家。特に絵画と版画作品で知られている。セクション・ドール運動を代表する一人でもあり、キュビズムやパリの前衛芸術の重要な芸術家とされている。繊細な色彩やリズミカルな画面作りが特徴的で、経済的にも成功した最初の女性画家とも言われている。
セーヴルにて磁器の絵付けを学び、後にパリに戻りThe Academie Humbertにて美術教育を受け、油画を制作する。20世紀初頭には、パブロ・ピカソのグループに加わり、キュビズムに進む。サロン・デ・アンデパンダンやサロン・ドートンヌなどに出展する。ギヨーム・アポリネールのミューズとされることも多い。第一次世界大戦中には、スペインに亡命。1930年以降は、教鞭を執った。
本書は、2023年10月22日から2024年1月21日まで、アメリカ合衆国・フィラデルフィアのBarnes Foundationにて開催の展覧会を機に刊行されました。
この書籍では、ロランサンのキャリアと影響力についてまとめています。批評的なエッセイでは、キュビズムの初期の実験、第一次世界大戦中のスペインへの亡命、当時の主要芸術家らとの共同プロジェクト、1920年代のパリにおける「sapphic modernity」の出現と彼女の役割について探求しています。
図版入りの年表と展覧会の歴史などを収録し、カラー図版60点でご紹介しています。
出版社: Barnes Foundation
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 29.6 x 24.2cm
状態: 新品
ページ数: 208ページ
その他: カラー図版60点
刊行年: 2023年
ISBN: 9780300273632