ソフィ・カル(Sophie Calle 1953年 - )フランス・パリ出身の芸術家。80年代より芸術活動を始め、美術機関で教育を受けていない。7年間の放浪の旅からパリに戻った後、見知らぬ人を尾行したり28人の友人や赤の他人に自身のベッドで8時間寝てもらい撮影をするという作品を制作。自身の感情や記憶を扱った作品やプライベートな感情や行為を視覚化する作品などがある。それらの作品はフィクションなのかノンフィクションなのかも分からないまま、鑑賞者は追体験し様々なことを感じる。また、作品形態は写真とテキストという組み合わせが多く、それらの展示の際の構成は、鑑賞者を彼女の世界に導く。また、彼女の書籍は、アーティストブックのように凝った作りとなっており、どの書籍もサイズ・表紙・紙・配列・印刷に至るまで、本を開くだけで、作品を見るように手に取ることができる。

本書は、2024年10月26日から2025年1月26日まで、 アメリカ合衆国・ミネソタ州のWalker Art Centerにて開催の展覧会を機に刊行されました。
この展覧会は、ソフィ・カルの過去50年にわたる活動を包括的に紹介し、カルの活動の幅広さと奥深さを知る北米初の展覧会でした。
写真、ビデオ、インスタレーション、テキストの作品を取り上げ、さまざまなメディアを巧みに使用するソフィ・カルの素晴らしい作品を紹介しています。書籍では、「The Spy」「The Protagonist」「The End」「The Begining」の4つのテーマで、それぞれ、「The Sleppers」(1979)や「Suite Venitienne」(1980)などの最も評価されている作品から、「Cash Machine」(1991-2003)、「Unfinisied」(2005)など、あまり研究されていない作品も織り交ぜられています。また、カルの作品への新たな考察を記述した、Henriette Huldisch、 Eugenie Brinkeman、 Aruna D’Souza、Courtenay Finnによるテキストも収録されています。

出版社：　　Walker Art Center
タイプ：　　ペーパーバック
言語：　　　英語
サイズ：　　28 x 24.2 cm
ページ数：　200ページ
状態：　　　新品
その他：　　カラー図版100点、白黒図版100点
刊行年：　　2024年
ISBN：　　 9781935963301