デイヴィッド・ホックニー(David Hockny 1937年 - )イングランド・ブラッドフォード（ウェスト・ヨークシャー）出身。イギリスを代表する画家。1960年代にはアメリカ合衆国でアンディ・ウォーホールらと出会い、ポップ・アートに大きな影響を与えたアーティストの一人。1960年代にレジデンスにてアメリカ・カリフォルニア州に滞在、その後もアメリカ国内の様々な場所を巡り、30年以上に渡り同国を拠点に活動。友人らを描いたポートレート作品から、ポラロイド写真を用いたコラージュ、版画、ドローイング、など明るい色彩を特徴とした作品を制作。また、スカラ座やメトロポリタン歌劇場などの舞台芸術も手掛けている。近年、約30年振りにイギリスへ戻り、自身の故郷ヨークシャーの自然を描いたシリーズも発表。

本書は、ホックニーの60年以上にわたるキャリアの中から、版画やその他の紙に作品が集められています。ホックニーの視覚的実験は、常に結果が意外性を持ち、豊かな内面と外面の生活を示唆し、非常に断片的に捉えられ、日常の場面のモンタージュを連想させます。
本書のタイトル「Paper Trails」は、視覚芸術と「生活の実践」との関係について書かれたPeter Burgerの著作を反映しています。ホックニーの版画は、色、形、遠近法のダイナミックな相互作用を見ることができ、彼自身の人生の親密な要素を視覚的に物語る鋭い感覚を示唆しています。ホックニーはキャリアを通じて、エッチング、リトグラフ、スクリーン印刷、近年のiPadなど、さまざまに版画技法を実験していきました。それぞれの手法は、媒体を操作するという彼の勤勉さを明らかにしており、彼自身の言葉では「a feeling of gailure」 を感じたことはないと言います。多くの作品らと同様に、版画作品も、オールドマスターの絵画の光学装置に関する広範な美術史研究に基づいています。

出版社：　　Skira Editore
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　30.8 x 24.6 cm
ページ数：　256ページ
状態：　　　新品
その他：　　カラー図版200点
刊行年：　　2024年
ISBN：　　 9788857252728